いま、この4年間の振り返りをしながら、気づいたことをメモしています。
そんな中で届いた、昨日3期生からのラインでの天神会複合施設さんからの報告。
ちなみに、天神会複合施設さんは1年目から古賀病院系列で普及活動に積極的に取組んでくれています。
届いたメッセージを紹介いたします。
『先週の日曜日に天神会で行われた医療研究発表会でノーリフティングケアの取り組みを再度発表しました。(前年度も発表して表彰していただきました)
理事長をはじめ多くの先生方からお褒めの言葉を頂きました。また理事長よりノーリフティングケアの取り組みを天神会全体で取り組む必要があるとおっしゃっていただきました。
来月には天神会の2つの病院でも勉強会を行うことになりました。
病院でもノーリフティングケアの取組が開始出来そうです。
ちなみに今月も天神会の別の病院でアドバイザーとして訪問したりもしてます。』
このようなメッセージでした。嬉しくなりました。
これも、この事業の成果の一つだと思います。
医療の現場にも影響をしているノーリフティングケアの取り組み。
少しずつ、モデル施設の皆様が各々に動き始めてくれている事を実感できるようになりました。
先日も介護複合施設ひばりさんが、地域のケアマネの集まりでノーリフティングケアを紹介し体験指導もしてくれました。
また、筑後地域の桜の丘さんは、介護福祉士会の依頼を受けて動いてくれています。
自施設の取り組みだけでなく頑張ってくれています。
これからのノーリフティングケアの動きが楽しみです。
コツコツと頑張ってきた、この事業。
4年間の取り組み、しかも、県内4地域での活動も共に動き始めています。
だからわかること。見えてきたことが多くありました。
50もの施設との関わりの中で、新たな気付きがたくさんあります。
1期生から3期生までに行った研修内容と4期生からのプログラムの違いの中からの気付き、そしてそばで客観的に教育内容を見守り、その反応も確認できる立場の事務局です。良いことは継続、課題は、直ぐに改善しなければなりません。
マネジメント研修、技術研修、地域連絡協議会活動、講師育成(マネジメントと技術)
一つひとつを振り返りながら、今後にどのように活かすのか、自問自答しながら、関係者の意見を聴いて、いまの時期は、事務局としても大切な時期。
一人では何もできません。共に歩いている講師陣、そして、50の施設の仲間、そして県の担当者の方たち・・。
まさに、報告、連絡、相談の繰り返しの4年間です。
良いと思う事は、先ずはやる方向で動く。その交渉役は事務局の仕事。
福祉用具を活用して、もっと楽に介護や看護を・・・。そう思って福祉用具の事を学び、医療の現場を離れて必死に取り組んだのですが、私の力なんて、まったく及ばない現実に苦しんだ20年でした。
私が気づいたのは、訪問看護に足を踏み入れた時期。
知らないから、気づかないから力任せの非効率な看護が行われていました。在宅介護の悲惨さ、大変だから可能な事もあきらめている介護の質・・。
とっても悲しく思ったことを覚えています。
当時、どうにかしてあげたいと、先ずは人力の工夫でケアを頑張っていました。
何十年ぶりの浴槽への入浴、和式トイレでの排泄、ベッドではない畳の布団の上での介護。病院の中では見えない在宅の生活、知ればできることがたくさんありました。
点滴をしている方の入浴、身体にカテーテルが入っている方の入浴、プロだから出来ることがあり、そんな中で、沢山のやりがいを感じて頑張ったことを思いだします。振り返ると、その時々の物語・・。今も、その中の1ページを必死に歩いているのかもしれません。
本当に不器用な生き方。でも、そんな生き方しかできない。
さて、今日も頑張ろう。
今日には報告冊子の印刷が届く予定なのですが・・・。