少しでもモデル施設さんのためになると思うことがあれば、できる限り支援したいと思いながら頑張っている事務局です。
コロナの中、さまざまな障害に直面しながら必死で前に進めようとしているモデル施設の皆様たち。そして、そのことを一番知っているのは事務局の私。
アンケートの内容から、現場の皆様たちの福祉用具に対する見方が大きく変化していることに気づきました。
時間が足りなかったとお叱りの言葉を多くの皆様から受けました。
事務局としては、密を避けるための人数制限のことやお申し込みをいただいた皆さんすべてに少しずつでも福祉用具を紹介したいし、ノーリフティングケアの具体的な介助技術を知って欲しいとの思いから、一つのグループは数人までとして時間は20分で回ってもらう。また、体験は接触が近い項目はやり方を見せるだけなどと、全体の参加者人数と会場環境を考慮して苦渋の決断をしての計画だったのでした。
アンケートには、もう少し時間が欲しかった、すべての機種を体験したかった・・などのコメントを読みながら、こんなに福祉用具に興味を持ってくれている皆様にとてもうれしい気持ちと「ごめんなさいね!」の想いで受け止めました。
今まで、(およそ15年間くらいかなー)西日本国際福祉機器展で、今と変わらない想いで福祉用具を紹介し、その使い方や選び方のポイントを伝えてきましたが、多くの方たちは、ちょっと覗くだけでした。
やっと福祉用具が注目される時が来た!と思いました。見る時間が足りない、体験する時間が足りない・・、そんな声がこんなに多くの方から聞けるなんて思いませんでした。しかし、来場者数の激減から、もう西日本国際福祉機器展は開催されません。
29年と30年の福岡県の福祉用具のニーズ調査の際にも、介護の現場が福祉用具を知らないという現状にとても驚きました。
今回のことで、なぜ必要なのかのを伝える教育がまずは大切なんだと気づきました。
以前に思ったことがありますが、厚生労働省と文部化学省と経済産業省が一体となった体制にしていくことで、今の介護の人材不足についても軽減されることになるのではないかと。
福祉用具を活用した介護技術教育が必要なのではないかと思います。