マネジメント研修のようすを見ていて感じる事。
モデル施設となり、やると決めた施設の中でも職員の受け止め方はいろいろのようです。
中心的に動く委員の皆様は、とても苦労しているようすが伝わってきました。
新しいことに取り組むことは、みんな想いが同じではないようです。
1年目の施設は特に悩んでいるようす。
反対する人たちがいるという事なのです。
どうして、今の時期にやらなければならないのか・・。抱えたほうが早く仕事がスムーズにいくのに・・。
いわゆる反対勢力。現場の生の声が聞こえてきます。
「焦らないで、少しずつ進めましょう!」なんて励ましているのですが・・。
これが県の事業でなく、各施設が任意で取り組み始めようとすれば、とっくに挫折しているのだろうと思いました。
今の介護現場の腰痛者の問題は深刻。さらに介護人材不足は年々深刻化しているのは明らかです。
こうして、継続して同じことに取り組み、多くの施設と関わっているとその深刻さは私たちにも伝わってきます。
腰痛を起こさないプロの技術、それは要介護者にも心地よいケアです。
文句が言えない多くの要介護者の中には、起きることが辛いので暴れたり拒否をする人もいるかもしれないのです。
でも、今、私たちが取り組んでいるケアの方法は、双方に楽なケアです。介護をする人にも、される人にも。
私自身も知らない時は、その不快なケアを患者さんに当たり前のようにしていました。
起きたくない、ご飯を食べたくない・・。その裏に隠されている真実は、食欲がないとか、起きると気分が悪いからという理由だけではなかったのかもしれない・・。いまなら、そんなことを考えることもできます。
手際よく、勢いよく抱え上げられたり、持ち上げられたりするケアは、高齢者には決して心地よいケアではないのです。
眩暈がする、気分が悪くなる・・。だから起きたくない・・。
私が実際に感じた事です。
今一度、ケアの方法を専門職教育から見直さなければならないと感じています。
NPOが20年前から提案している福祉用具を活用して、双方に楽なケアを!
あれから20年経っても変えることの難しさを実感しています。
それは、教育が変わらないから・・。
教えられたことをやっているのに、どこが悪いの❓ そんな声が聞こえてきます。
介護保険では、福祉用具を一つの支援として認めているのに、病院や施設はまだまだ遅れているようです。
福祉用具を整備する事から始めなければならない施設さんもとても多いのが現実なのです。